真空注型とは
シリコンゴムを金型の代わりに用い、真空中で樹脂を流し込んで、複製を製作する技術です。複製品の精度は、金型に匹敵するほど良好です。金型に比べ短納期で型が製作でき、射出成型で可能な部品ならたいてい複製可能です。金型部品、ゴム等をインサートして注型することも可能です。
製品マスターモデルから複製を忠実に生み出すことが可能です。マスターモデルの完成または支給のあった日から約3日で複製します。
対応材質
- ウレタン樹脂のPP(ポリプロピレン)調の製品
- ABS調の製品
- エポキシ樹脂を使用したアクリル調の透明品
- ゴム製品調の製品
対応サイズ
- 1,000×1,000×200(mm)以内
- 4.5kg以内
協賛メーカーとの連携により、バンパー等の大物まで対応可能
真空注型を行う目的は?
- マーケティングで活用
- 商品力を強化
- デザインモデルを複製
- 商品企画段階で、多くの有力なエンドユーザーやバイヤーに意見をもらう
- 開発前相談での商品サンプル
製品があればより具体的な意見をもらうことができ、開発前商談では説得力が増します。
金型の発注前に不具合をつぶす
製品開発には設計変更がつきものです。これが金型発注後ならば多大な費用がかかる場合もあります。光造形や切削加工で量産品とほぼ同じ部品(マスターモデル)を製作し、真空注型ではそれを複製します。真空注型した複製品は、開発、品質管理、生産技術などの方面から検討でき、金型は中前に不具合をつぶす為に活用できます。
射出成型の金型が完成までの商談用サンプルとして
射出成型の金型の完成までには、発注後1ヵ月から3ヵ月程度かかる為、テストショットが出るまでの期間、商談用サンプルとして活用することができます。
射出成型金型では、コスト高になってしまう少量生産品に
小さな部品でも、射出成型金型を製作すれば数十万はかかります。大きな部品になれば、多大な投資が必要な場合もあります。製品製作予定数が100に満たない製品の場合はコスト的に真空注型が有利になります。